『ナニワ金融道』の作者 青木雄二さんが書いた漫画の実写版映画と後で知りましたが、
『ナニワ…』と同様に日掛け金融という世界の事情をわかりやすぅく説いてくれるストーリー
で、案外引き込まれます。痛快金融コメディーという紹介をいくつか目にしたけれど、正に
痛快コメディです。
ただし、今回のパート1~日掛け金融地獄伝では、ショットバーの店主である常次郎が
悪徳日掛け金融業者に借金返済の首が回らなくなり、取立人の猫又の誘いで新商売に
手を出すもまんまと罠にはめられどつぼにはまるというストーリーが中心になっています。
阿呆みたいに騙されまくる常次郎に突然婚約破棄を申し出た恋人も父親の経営するケーキ
屋の売り上げ不振で日掛け金融の罠に落ち、悲惨だなぁというところで常次郎は一念
発起して出稼ぎに行くのです。しかし、帰ってくるとまた騙されていたことを知りキィーっと
怒りをあらわにしたところで渡されたのが、別の日掛け金融業者の名刺。
この日掛け金融業者に働きに行ってみることにした常次郎の前に現れたのがここの社長
である近藤で、いい人すぎるんじゃないかと思えるほど丁寧に常次郎に日掛け金融の
仕事の極意を教えてゆくのでした。この新撰リースの近藤社長が、エンケンさんです。漫画
みたいなスーツがよくお似合いでした。本当にいい人なのかどうかは、映画を見てみて
くださいね~。