忍者ブログ
ケルティック・ハープで伝承曲を演奏しています。最近は、路上や公園のベンチでのんびり弾くことも多くなりました。
  • /03 «
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • » /05
カテゴリー
プロフィール

HN:
こと座
年齢:
56
性別:
女性
誕生日:
1969/03/07
職業:
ケルティックハープ奏者
趣味:
旅、読書、祭り
自己紹介:
ケルティックハープで、ケルト民族の伝承曲を中心に演奏活動を行っています。

お気に入りサイト
カウンター

アクセス解析
バーコード
カレンダー

03 2025/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30

ブログ内検索

Access Log
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

またローカル線の乗継で、札幌 - 関東間を往復しました。
行きの途中、山形で急激に腰が痛くなっておかしいなと思ったら、
関東の家に帰宅してからぎっくり腰に。
二度目ですが、また「もう二度と立てないんじゃ…」と青くなりました。
それでもライブに行こうと足を引きずって電車に乗ってみたら途中で腰が
やばいことになったので、引き返してビデオを色々借りて戻りました。
一度座ったり横になったりすると、立ったり起き上がるときにひどいことに
なるんだな~。

借りたのは、『金融腐食列島[呪縛]』。札幌の家にはテレビもビデオもない
ので、関東の親の家に泊めてもらっている間がチャーンス。
この映画を見て、エンケンさんに注目した人は一般の人にも少なくないと思います
が、私もテレビ放映当時「この人誰!?」と思った一人です。
目立っていました、エンケンさん。
そのときはまさか後にエンケンさんの出演作を見まくることになろうとは夢にも思わ
ず、検察庁の役人という硬い役のイメージもあって「遠藤憲一さんて、名前も硬い
なぁ...」なんてぼんやり思ったような気がします。
とにかく、役所広司さん達が勤める大銀行に家宅捜索に踏み込むシーンで先頭
をきって歩くエンケンさん、役員室で捜査令状を開いてビシっと見せるエンケンさんの
姿は目に焼き付きました。

一昔前、ロンドンに暫く滞在して日本に帰るとき、ヒースローの出発ロビーで座って
いたら、日本人の男の子に話しかけられたことがあります。日本に戻ったら警察官
になることが決まっているという男の子で、前職は銀行マン。銀行という職場の
独特の雰囲気になじめずにすぐに辞めることにしたそうですが、銀行員って仕事は
職場での言動なども厳しくしつけられそうで大変そうなイメージがあります。
身近にその職業の人達がいましたが、私はその人達の言動になじめませんでした。
社会の屑のように言われたなー、そういえば。
そんな銀行員が身近にいたので、この映画を見るとどうも暗い気分になります。
エンケンさんが出ていなかったら、また見ることもなかったかも。でも、日本の社会の
一端を窺い知ることはできるので、試しに見てみてください。たった10年ほどで時代
がずいぶん変わったような印象を感じることもできます。

PR

人にドラマあり...という感じの『花と蛇 2 パリ/静子』です。

今週は音楽についてのハードなことを考えっぱなしで頭が痛くて、
そのひとつの結論が昨日導き出されたので、今この映画について
うまく説明できそうにない...というくらいちょっとしたカラクリのある
ストーリーでとてもきれいな映像なので、SMなどに偏見のある人
にも見てみてほしくなりました。
宣言しておきますが、私もそういう趣味は全くありません。
音楽に身を捧げてますし。。。
でも、この映画はいい映画でした。

宍戸錠さんが画廊経営者の遠山、その妻 静子を杉本彩さん、遠山
さんの恩師から破門されてパリで絵を描いている池上という画家を
エンケンさんが演じていますが、他の役者さんもみんなそれぞれ熱演
(多分。熱演っていうのは観客が使う言葉なのか不明なので、多分。)
です。エンケンさんが演じる池上という人は、何か鬱屈したものを抱えて
いる人のようで、抱え込んだ苦しみが破裂して狂気となって現れる
ときと自分を信じて許してくれる静子に心を打たれたような表情になる
ときのギャップに、見ているこちらとしても心をかき乱されます。

私は何かの間違いで中学から美大の付属校に入学してしまったので、
普通の学校に通う人より多くの美術の教育を受けました。それで一応
ヌードなんかも描いたんですけど、そのときの女性のほうのモデルさん
がガリッガリなのにまだ痩せたいのか、昼食にダイエット食品を齧って
いたのを思い出します。その人は胸もやせてたけど、杉本彩さんは
どうしてあんな体なのでしょうか。思春期にストレスを受けすぎると女性
ホルモンが脳から下りてこないという話を聞いたことがありますが、私
にあてはめるとそれは納得できます。だとすると、杉本彩さんて意外と
明るい人なのかも。昔やってたTVドラマ「オイシーのが好き」のイメージ
が強かったので、実際暗めの人なのかと思ってました。
とにかく、いやーすごいと圧倒されるスタイルのよさです。

この映画はエンケンさんの出番も多いため見逃せないシーンばかりでは
ありますが、ラストあたりの鏡ごしのシーンは切なさ極まるものがある
ので、集中して見ていてくださいね~。縛られるシーンでエネルギーを
消耗するのでパワー切れになってきそうですが、頑張ってください。
その直後、池上が遠山に殴りかかるのですが、静子が泣いてかばい、
それを見た池上のショックを受けた表情も辛く、その瞬間の遠山・
静子・池上の3人の気持ちを思うとまたちょっと涙が出てきます。
しかし、ヨーロッパの貸しアパートとかって、どういうああいう壁一面が
鏡になってる部屋がよくあるんでしょうね。楽器練習するときに、
フォームを確認するには便利なんですけど。

ところで、杉本彩さんは手の指も羨ましいほど細くて白くてきれいで、
ハープを弾いてもらいたくなるほどです。私はというと「全部親指?」
と言われたこともあるような、まるでマスコット人形の指。うぅぅ...

あ、この映画ですが、レンタル店では普通のコーナーに置いてあります。



2週間ほど前に、『きけ、わだつみのこえ』を古本屋で偶然見かけました。
偶然見かけたというよりは、エンケンさんが出演してたっけ...というデータが
脳内にインプットされていたから目に飛び込んできたんだろうけど。
映画『きけ、わだつみの声』の原作小説かなと思っていたので、手に
取って開いてみたとき、少なからずショックを受けました。
この本は、第二次世界大戦末期に学徒出陣した日本の大学生達の遺稿集
なのです。出陣した学生の名前と、彼らが書いた遺書が収められているわけ
です。
この本と同様に東京大学の戦没学徒兵の遺稿集として出版された『はるか
なる山河にて』も『きけ、わだつみのこえ』の側に陳列されていたのですが、
そのうち映画を見ることができた後でも残ってるかなと思ったので買わずに
店を出たら、数日後に再訪したときには両方とも売れてしまっていました。

映画『きけ、わだつみの声』は、1995年上映の出目昌伸監督版を見ました。
緒方直人さん演じる学生ラグビーの選手が試合中にタックルした直後気を
失い、彼を囲む見知らぬ3人の学生選手に気付きます。誰かと問うと「自分
達も同じ大学生だった…ただし、昔の…。」という答えを聞いたあたりで、
有介はタイムスリップしてしまうのです。
タイムスリップした先は、昭和18年10月21日の明治神宮外苑競技場で開催
された学徒出陣壮行会の場面。毎夏、花火大会をやるあそこです。
緒方直人さん演じる鶴谷有介という学生は壮行会参加後、実家に戻り徴兵
から逃げ出しますが、たった一人の若者が徴兵を拒否して逃走するのを追う
軍人や村人達の数が100人はいるだろうという多さで、その人達が必死に
なって離れ小島を捜索したりする姿にぞっとします。
鶴谷有介と共に壮行会に参加した他の学生である織田祐二さんと風間トオル
さんはフィリピン戦線へ出征し、中村トオルさんは空軍にて訓練を受けた後に
特攻隊に志願することになります。
戦争で強制的に戦わせられて殺された人達は勿論こういう学生ばかりではなく、
沖縄では中学生までもが徴兵され、遺書の提出など求められることもないまま
多くが戦死していったということですが、映画で描かれる学徒兵達の運命を
覚悟した表情には、自分が生きてきた土地や触れ合ってきた人達を守りたい
という一途な決意があるようで、やはり戦争により損なわれたものの大きさを
感じさせられます。
ところで、フィリピンに従軍慰安婦として連れてこられて逃げ出した女の子が
出てくるけど、あんな風にちゃんとお金もらえたんだろうか。

エンケンさんは、多分どこかで狂気が目覚めて安らかな気持ちになれなくなって
しまった中尉役で、フィリピン戦線で織田祐二さんや風間トオルさん、従軍看護
婦の鶴田真由さんと出会います。ちょっとした悪人で、こういう人は上手くして
日本に帰還できたとしても、B級戦犯として処刑されることになったんじゃないか
と思います。どういう悪人かは、映画で確かめてみてください。フィリピンの山奥
で残虐な行為をしながらたくましく生き抜いてきた人なので、ヤクザなどの悪さ
とはまた違うずるさを持った鋭い目つきで威嚇してくれます。ほんとは、どこかで
違う気持ちに目覚めて、無事に帰国してほしかったですけど。。。

映画を見ながら何度も「無駄死に(犬死にって、犬がかわいそうで使えない)」
という言葉が浮かんだけど、日本兵がどれだけ恐れられたかを思い起こすと
戦いの良し悪しは別として、かつての多くの日本の若者が誰かを守るという
名目で戦ったことに、少なからず今の私たちは恩恵を受けているのではないか
と思えて、「無駄死に」という言葉を何とか追い払おうとしました。
でも、戦争はまったく無益で大損するばかりのことです。
やっと見ることができました...『誰も知らない』。
父親の違う4人きょうだいが母親と一緒に新しいマンションに引っ越してくるところから
始まって、出稼ぎに出てしまうと一か月ほども戻ってこない母親の留守に子供達だけで
身を寄せ合って暮らす日常を描いた映画で、切ない話です。
日常生活のこまごまとした雑用をテキパキとこなす大人びた長男、きかん坊の次男、
甘えたい盛りなのに母やきょうだいの教えをおとなしく守って一生懸命生きる5才の次女、
下の2人のきょうだいのように無邪気になり切れないところのある長女、とそれぞれ個性
豊かな子供達の様子に、知らないうちに夢中になってしまいます。

母親はある日長男に「好きな人がいる」と打ち明けて、その相手が自分を本気で好きに
なってくれたら、結婚してきょうだいがみんな一緒に大きな家に住んで学校にも行けると
話すのですが、長男が「はいはい」と受け流したように望みはかなわなかったようで、
また母親は出稼ぎに出ることに。そして、1か月たっても戻ってこず生活費の送金もない
状況に、子供達は苦労を重ねることになるのです。
きょうだいのうち、一番下の「ゆき」という女の子はとりわけかわいらしく、長男が買って
きてくれた明治アポロチョコを1か月以上も大切にしていたことがわかるシーンなどは
ぐっときました。この少女は上の3人のきょうだいと違う父親を持って生まれた子で、最後
はちょっとした事故で死んでしまうのですが、長男がその妹を埋葬に行った帰り道の
シーンでタテタカコの歌が流れるシーンにも「うぅ...」とこらえられなくなってしまいました。
ちなみに、タテタカコさんは映画にも出演しています。

ときどき喧嘩はしても仲のよい子供達を抱えて、結婚相手を見つければみんな一緒に
暮らせると夢見る母親が好きになる相手は、やはり子供達と自分を養えるだけの経済力
と責任感のある人という条件になるのかなぁ。恋の仕方は、人それぞれですね。
その母親がかつて恋して子供を作った相手の一人がエンケンさんの役で、現在はパチンコ店
で働いているという設定でした。生活費がなくなって困って頼ってきた実の子に持っている
お金を渡す優しさは持ち合わせていても、お金を渡すのはこれで最後だと言いながら、
末っ子の女の子は自分の子ではないとも念押しして、雨の降る中に長男を置いて去る
無責任な一面もある男で、そんな父親でも会って話してお金をもらえたことに喜びを隠せ
ない長男の気持ちもよくわかるすごくいいシーンです。

私はこの数週間ある疑惑を抱えていて、その疑惑を向けている人達(多分2人)にとった
自分のすべての言動に後悔して、他の諸々のことがおろそかになっているのですが、
生きられる間はどんなことがあっても何とかやっていかなければならないよなーと自分を
励ますときに、この映画のことを思い出すとちょっといいかも。
それにしても、策略にかけようとされるのは嫌だ

見てしまった…というのが、強い印象の映画。
どういうことを扱った映画かと書くと妙なリンクを張られてしまったりするので、
知らない人はAmazonのサイトででも確認してみてくださいね。
こういうのに慣れていないと、息詰まるシーンがてんこ盛りの映画です。

見ている間じゅう思っていたのは、杉本彩さんて体力あるなぁということ。
大富豪の妻で世界的タンゴダンサーの役だからダンスシーンもちょっとあって、
よかったねと言ってあげたくもなります。
身体の柔軟さが大事だろうなと思うので、社交ダンスで積み重ねた努力が
こんな大役に実ってスゴイ!
とにかく拍手を送りたくなる熱演ぶりなのです
私がちょっと泣きそうになったのは、杉本彩さん演じる静子夫人がいろいろ強要
されて「夢じゃないの...?」とふるえて涙を流すシーン。
あと、釘付けになったのが石橋蓮司さんの這いずる姿。
ここは別として、他にコミカルというかギャグかと思えるようなシーンもあって、
そういう場面で気を休めることもできる映画でした。

エンケンさんは、石橋蓮司さん演じる暴力団の会長(?)に幼い頃から恩を受けた
組長役で、シリアスです。
しかし...オーノー パート2では…。
パート2は今週末に見る予定なので、覚悟しておきましょー。

そういえば、前にテレビで杉本彩さんのお母さんがこの映画のことを出して
「あなた…ちょっとあれ、まるみえじゃない。」と言っていたのを思い出しました。
すごいなー、杉本彩さんて。

灼熱...というとアラビアの砂漠で蜃気楼を見て朦朧としている人を
思い浮かべる私です。
男性は、すぐに漫画の『HEAT - 灼熱 -』を思い浮かべるのでしょうか。
ネットで表紙の絵を見てみたのですが、おぉ...映画で主演している
笠原紳司さんとそっくりの主人公の顔!あ...でもよく見たらちょっと
違う...かな。
新宿歌舞伎町を舞台としたアクションもので、警察もあてにできない
よーとこわくなりますが、男の人の目にはこういう一匹狼の生きざま
みたいなものがクールに映るのかなー。
しかしあのモンゴルかアラブの首切り刀みたいな刃物は、物騒ですね。

エンケンさんは、東新宿警察署 署長の役。コロナを飲む姿が新鮮でした。
せっせとエンケンさんの出演作を見続けてますが、なかなかスクリーンで
見るチャンスをつかめなくてDVDばかりで鑑賞です。今一番見たいの
は、『ふみ子の海』。に出てくるエンケンさん。
瞽女(ごぜ)さんに興味があるので昨年から見たかった映画です。
去年は映画見に行く余裕がなかったし、エンケンさんのファンというわけ
でもなかったので、この4月に札幌のシアター・キノで上映されると知り
内心小躍りしていました。
が、4月にホントにやるのか...シアター・キノでという不審な情報を目撃。
はぁ...やっぱDVDで見るのが先になるのかなぁと、ため息ついてます。
それから、ちょうど今度東京に行くときに下北でエンケンさんの出演作の
『カジノ』という映画が上映されるらしいので、見たいなーと思っています。
が!これもまだその映画館で情報が掲載されていないので、不安です。
どうなることやら。
あ、下北っていっても、下北半島じゃないんですよ~。東京都の世田谷
区の下北沢です。私は下北半島にも行ってみたいんですけど。。。野生
動物がたくさんいるそうです。
実は、『SS』も東京に行ったついでに水戸の上映館まで行ってみたら、
翌日からだった...という落ちになったのでした。いつになったら、大きい
姿のエンケンさんを見られるのでしょうか。
みなさんは、自分が殴られるのと他人が殴られるのを見るのとどちらかを
選ばなければならないとしたら、どちらを選びますか?私は決して殴られ
たいわけじゃないんだけど、自分が殴られるよりは他人が殴られるのを見
るほうが辛いです。なので、北野武監督の映画を含む世界中のアクション
映画を積極的に見たことがないのですが、今回はじめて『その男、凶暴
につき』を見ました。なんと、19年前の映画とは...。

北野武監督の映画について私は全然知らないんですけど、日本より海外
で人気があるようで、過去に海外の新聞に文通相手を探す告知を出した
ときにいろいろな人から届いた手紙の中では、「日本人と言うと北野武監
督が有名ですね。私も大ファンです!」という文章を何度も見かけました。
「日本では北野武監督はコメディアンをしているそうですが、実際どんな人
ですか?」とよく聞かれましたが、どんなって言われても…とすごく困った
覚えがあります。

『その男、凶暴につき』は、北野武さんの初監督作品なんですね。事故の
前で外見が今とは違って、大きな事故に遭った後と前とでは気持も変わる
かなというようなことをずっと考えていました。見ている間。
殺し屋役の白竜さんの冷血さに茫然とし、彼を執拗に追うビートたけしさん
演じる刑事の冷静な素振りに何か心を決めた人の一徹さを感じて切なく
なりましたが、窓を開けていたせいか白竜さんの声が聞きとりづらいと思っ
ているうちに爆睡してしまった箇所があり、肝心なシーンを見逃したかも。

ところで、映画音楽に既成の曲を使おうとする際、ある曲に決める心理って
どんなものなのか気になります。それを決めた人自身に関する諸々が深く
関わっているような気がして。この映画では、エリック・サティのグノシェンヌ
が何度か流れます。
エンケンさんは、わっかーい他の役者さんも皆若いけど、エンケンさんの若さに
は特にビックリです。最近の出演作で見るエンケンさんを思い浮かべて、幾層
にも年輪を重ねているんだなぁと尊敬なのでした。
念願の『ババァゾーン』を見ました。
家の外で見たのでちょっとトラブルもありましたが、まぁとことんついてない日は
あるものです。

私は漫☆画太郎さんの漫画を読んだことがないんだけど、この映画でわかった
気がしてしまうのは安直でしょうか。漫画みたいなことをどこまでも実写してくれ
る映画なんです。
はじめに根岸季衣さんが出てきたときはあまりの気持ち悪さに「これは笑えない
かも...」と思いましたが、そう思ったのも束の間で全編笑いをこらえるのが大変
でした。面白かったな~。
遠足の話なんて、こんなの実話なわけないじゃん!と思いながらも引き込まれ
ました
役者さんがみんな面白くて、感心しちゃいます。エンケンさんは3年B組珍八先生役。
いろんな意味で、すごい...。表情変えても、同じ動きなんだな~。
役で温水洋一さんが歌う歌にも受けました。耳に残ります。

この映画って、もう数年前の映画なんですね。
まだ見ていない方は、是非見てみてください。笑えます。
少年犯罪や少年法について取り上げた映画で、ショッキングな内容でした。
哀川翔さん演じる会社員がある日通りがかりに見かけたリンチを止めに
入ったことから、逆恨みされて幼い娘や妻をなくし自分も気持の持っていき
ようがなくなって復讐を果たすというような内容です。私は出演者の名前だ
け見てDVDを借りたのでパッケージに書かれたストーリーを読まなかった
けど、このストーリーを読んで借りる人はどんな心境で借りるのか興味が
あります。

映画のような事件が現実にもどこかで起こっているんだろうと普通に思える
世の中って、恐ろしいですね。
少年が面白半分で犯罪に手を染めるほど暇を持て余しているなら、今ほど
残酷な事件が多くはなかった頃の子供たちは何して遊んでたんだろ。
私の子供の頃は何している時間が多かったかというと、とにかく暴力から
逃げているか一人でいるか...だった気がします。私は人目にはわからない
特殊な体質だったので、他人に触れられるのが嫌で一人でいることを好み、
自分の世界にいる時間が長かったのです。
でも、自分から他人の体を傷つけようと思うことは一度もなかったなぁ。どの
みち他人の心を傷つけてしまうどうしようもない脳を持っているので、人を傷
つけずに生きる方法を常に考えていたせいなのか...。そうして考えても脳が
機能してくれないところが私の問題なのですが。
ここに出てくるような少年達は少なくとも普通に他人と交流する能力があるん
だから、もっと他のことに目を向けられればいいのに。情報があふれすぎてて
何を選んだらいいのかわからないのかもしれません。

エンケンさんは薬局の店員(ご主人)さんの役で、これまたショッキングなシーン
に出演しています。これほどではないけれど、私も同じもので刺されたことが
あり、痛みに共感しました。まぁでもメイキングで始終笑顔でいる(演じるとき
以外は)エンケンさんを見ていたら、映画を見ていた辛さが和らぎましたが。
ということで、メイキングも必見です。

この映画って、東京ではユーロスペースで上映されたんですね。
ユーロスペースというと、姉に連れられて初めてユーロスペースに行った時に
見た『赤いコーリャン』のワンシーンで失神しそうになるほど衝撃を受けたこと
を思い出します。やっぱり刃物はこわいです。
DVDのパッケージにエンケンさん、筒井道隆さんなどが大きく写って
いたので期待していた映画です。
はじまりからいい感じの顔の女の子が出てきて、その子は筒井
道隆さん演じる新米刑事に一目ぼれされてつきまとわれるのです
が、女の子のほうはエンケンさん演じる多分エリート刑事と恋人同士
で筒井さん刑事に冷たく当たります。
筒井さん刑事にしつこくくどかれたお陰か、女の子は泥沼につかる
前にエンケンさん刑事との不倫から目を覚ますわけで、それはそれで
よかったです。もともと、わりあい自立した女の子だったのでしょう。

目を見張ったのは、筒井さんのブルースハープ演奏シーン。楽器
をやるイメージが全くない役者さんなので、その姿に驚かされまし
た。
この他、筒井さん刑事とお父さんとの会話が気が利いていて、筒
井さんとエンケンさんとのかけあいも普段の会話っぽくて新鮮な映画
だったので、序盤で感じた筒井さん刑事の軽薄なお調子者ぶりで
ダウンしそうになりましたが最後はさわやかな気分に。
現代社会ではストレスがたまりやすいと思いますが、みなさんなる
べく息継ぎしながらやっていきましょー

ところで、レンタルショップで準新作料金なんて付ける商魂が何だ
か嫌だなと思えてきた今日この頃です。
BACK * HOME * NEXT
BrownBetty 
忍者ブログ [PR]