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ケルティック・ハープで伝承曲を演奏しています。最近は、路上や公園のベンチでのんびり弾くことも多くなりました。
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プロフィール

HN:
こと座
年齢:
56
性別:
女性
誕生日:
1969/03/07
職業:
ケルティックハープ奏者
趣味:
旅、読書、祭り
自己紹介:
ケルティックハープで、ケルト民族の伝承曲を中心に演奏活動を行っています。

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プレハブの仮設事務所から神妙な面持ちで表に出て、暫しその場に立ち尽くす母子。
この場面の記憶が私の印象に強く残っていて、不思議だった。
立ち尽くしたのは、10秒にも満たない時間だったように思える。
しかし、母にはもっと長い瞬間に思えたに違いないと今は確信している。
そのとき私が考えていたのは、自分が何か失敗を犯し、母を失望させたのだろうという
ことだった。
私は、4歳。そのプレハブの仮設事務所では、翌年近所に開園する予定のキリスト教の
教えを説く幼稚園の面接試験が行われていたと後に教えられたことで、事務所内での
シーンも思い出すことになった。
私立幼稚園の面接試験とはいえ、質問されるのはごく簡単な普通の子供なら即答できる
ようなことだっただろう。私は何を聞かれても、ウンともスンとも答えなかったらしい。首を
振ることもせず、面接官はコミュニケーション能力に欠ける子供と判断し、うちではお預かり
しかねますとの試験結果を下した。
面接官に何か聞かれて、非常に困ったことをよく覚えている。質問の内容が何であったか
も忘れてしまうほど、自分の目の前に座っている人達が自分にどう答えてほしいのかを
考え続けた。そして、面接官に出した答えによって母がどう思うか、悩み苦しんで頭の中
が真っ白になった。4歳の子供が、話し相手の望む答えを意識して自分の中から導き出せ
るだろうか。できるかどうかはともかく、自分が人に対してどう振舞うべきかを常に考えな
ければ動けない脳を持つ子供が私だった。
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