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ケルティック・ハープで伝承曲を演奏しています。最近は、路上や公園のベンチでのんびり弾くことも多くなりました。
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プロフィール

HN:
こと座
年齢:
56
性別:
女性
誕生日:
1969/03/07
職業:
ケルティックハープ奏者
趣味:
旅、読書、祭り
自己紹介:
ケルティックハープで、ケルト民族の伝承曲を中心に演奏活動を行っています。

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ロマ(ジプシー)の伝承曲に、『ひばり』という曲があります。
この曲にはひばりがさえずりながら飛び回る様をヴァイオリンで
表現する箇所があり、ヴァイオリニストの腕のみせどころです。
大体見事にひばりがさえずっているかのような音を聴かせてもら
えるのでスゴーイほんとに鳥の鳴き声みたぁいと思うわけ
ですが、この部分の音を聴くとき私の脳裏にはなぜか鉄条網で
取り囲まれた建物の上空を自由に飛び回る鳥たちの姿が浮か
びます。
女性の脳は情報を収集するのが得意だとかで、様々な情報の
集大成で出来上がったイメージなのでしょうが、このイメージには
私の長年のテーマであるアウシュヴィッツに収容された人々の
精神についてへの関心が絡んでいます。

存在することが悪という理由である日突然囚われ、虐待された
人々がどのように生きて精神を保ったか、命をとりとめた後に
どういう心を持って生き抜いたのかを知りたくて昔からよく反応
していた言葉が「アウシュヴィッツ」でした。自分の意志からでは
なく人としての価値がないとして扱われる境遇に置かれた人間
が、どうやったら自分の存在を認めて生きてゆくことができるもの
か、どうしても私は知りたくてまだ知ることができないからです。

アウシュヴィッツに入れられ高圧電流の通った鉄条網に囲まれて
迫害された人達が鉄条網を越えて自由に飛び回る鳥達を見た時
どんなに羨ましく思っただろうと想像すると、胸が苦しくなります。
それで、『ひばり』のさえずり部分を聴くと切なくなるのです。
この曲を伝えてきたロマ達もナチスに劣等民族とみなされ、彼ら
以下とみなされたユダヤ人と共にホロコーストの対象とされました。
虐殺されるのみではなく強制的な断種手術という迫害を受けなが
らも、よくぞここまで民族の音楽を伝承してくれたと尊敬の念を
もって讃えなければならないと思える曲です。
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