ガリシアの伝承曲を調べていたら、チーフテンズ(The Chieftains)のアルバムに
収められているガリシアン・メドレーのうちの一曲が見つかりました。ラッキー
大好きな曲ながら、楽譜はみつかりっこないと思っていたので、この喜びは筆舌に
つくしがたいものが。
チーフテンズはこのアルバムで、あのアニメ『ゲド戦記』でガイタを演奏していたカルロス・
ヌニェス達と共演しています。なーんて、私はジブリの『ゲド戦記』をまだ見てません。
ゲド戦記は昔ル・グウィン(SF作家)の原作童話『ゲド戦記 影との戦い』を読んで感動し
たことがあるので、あの一文字一文字をたどって頭の中で想像を繰り広げるファンタジー
の世界がアニメになってしまったことに抵抗があったのです。でも、もうじきサウンドトラッ
ク聴くかも。
因みに、カルロス・ヌニェスが演奏しているガイタは、ガリシアの伝統的なパイプ楽器です。
パイプ楽器の音が大好きな私は、ガイタも大好きです。
・・・あと、ガリシアというのはスペインの北西部の地域で、州都は有名なキリスト教の巡
礼地サンティアーゴ・デ・コンポステーラです。そういえば、この巡礼の旅を扱った映画が
ありましたね。
さて、私のお気に入りのガリシアの曲は、ガリシアの民俗舞踊曲の一種です。
ガリシアの民俗舞踊曲にはいくつか種類があり、その曲に合わせて複数の男女ペアが
グループで踊るのがガリシアン・ダンスのスタイルのようです。特に男性の足の動きは
アイリッシュ・ダンスを彷彿とさせるものがありますが、腕をまっすぐ下におろした状態で
上半身は直立不動のまま足だけ激しく動かすアイリッシュダンスに比べて、こちらは両手
を上にあげて軽く肘を曲げたりバタバタ動かしたりする振りもあって、見ていてちょっとおか
しくなります。でも、笑ってはいけません。日本の子供たちはマイム・マイムをよく踊らされ
ますが(今はどうか知りません。)、あれだって立派なイスラエルの伝統的な民謡
(U’sh’avtem Mayim)で、クラリネットの演奏なんかで聴くと感動です。
ユダヤ人がイスラエルで井戸を掘り当てて水が湧き出したことを喜び合うまじめな歌なん
ですよ~。「Mayim be-sasson」のところでは、みんなで井戸を囲んでわーい
と喜ぶ様
子を表現するべきフォークダンスなんです。
ガリシアはケルトの末裔が暮らした土地と言われますが、現代に伝わるガリシアの伝統曲
は必ずしもケルト民族が演奏していた音楽というわけではないそうなので、ケルティック・
チューンとは言い難いですね。でも私は民謡が好き...ということで演奏することを許してくだ
さい。
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