数日前に、「パンズ・ラビリンス」を見ていたんです。
って、ここでは書いたかなー...?忘れちゃいました。
札幌の蠍座で見たのですけど、久し振りに映画館でつつーと
涙が。
この映画の舞台となったフランコ独裁政権下のスペインでも、
1970年代の軍事政権下で数万の行方不明者(拷問の末、海に
遺棄されたなど)を生んだアルゼンチンでも、一般市民の他、
音楽家を含む芸術家も多く強制連行されました。
拷問を受け、楽器を弾く大事な手に後遺症を残す音楽家もいます。
生まれ育った国を追われ、亡命した芸術家も多いというのはよく
知られていますね。
「パンズ・ラビリンス」では、主人公の少女が女中に歌ってとねだる
子守唄のメロディーが耳に残ります。
実は、女中はレジスタンスの密通者として屋敷にもぐりこんでいる
のです。独裁者から少女を守ろうと助けに来たラストシーンでも、
少女の亡骸を前にしてこの子守唄が歌われます。
音楽は、いつでも人と人が心を分かち合う媒体となります。
だからこそ権威に恐れられる、迫害の憂き目に遭うのでしょうか。
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