忍者ブログ
ケルティック・ハープで伝承曲を演奏しています。最近は、路上や公園のベンチでのんびり弾くことも多くなりました。
  • /03 «
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • » /05
カテゴリー
プロフィール

HN:
こと座
年齢:
56
性別:
女性
誕生日:
1969/03/07
職業:
ケルティックハープ奏者
趣味:
旅、読書、祭り
自己紹介:
ケルティックハープで、ケルト民族の伝承曲を中心に演奏活動を行っています。

お気に入りサイト
カウンター

アクセス解析
バーコード
カレンダー

03 2025/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30

ブログ内検索

Access Log
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

ギリシャ神話では、主神ゼウスの子 ヘルメスが竪琴(ハープ)を

発明したとされています。

その竪琴は所謂ケルティック(アイリッシュ)・ハープの形ではなく

水がめ型のリラ・ハープ。

ヘルメスの竪琴は、音楽の神でもあるアポロンが譲り受け、これを

弾きました。そして、アポロンを名義上の父親とするオルフェウスも

また竪琴を見事に弾き、彼が奏でる音色には自然と動物たちが

集まり耳を傾けたと云われます。

オルフェウスは森の木のニンフ(精霊)エウリュディケーと結婚しま

すが妻は間もなく毒蛇に足を噛まれて死亡します。愛する妻を

失ったオルフェウスは冥界に赴き、冥府の神であるハデスとその妻

ペルセポネーに懇願し、「冥界を抜け出るまで決して後ろを振り向か

ない」ことを条件に妻 エウリュディケーを連れて地上に戻ることを

許されます。ハデスとペルセポネーへの懇願は、やはり竪琴と歌の

見事な技に依るものが大きかったようです。

オルフェウスが妻の手を取り冥界から地上へと戻ろうとするシーンを

フランスの画家 ジャン=バティスト・カミーユ・コロー(Jean-Baptiste 

Camille Corot)が油彩画に描いています。オルフェウスは、右手で妻

の手を取り、左手にはハープを持っているのです。

妻と共に地上へ戻ることを許されたオルフェウスですが、あと少しで

冥界を抜け出すというところで後ろを振り返ってしまい、愛する妻との

最後の別れを迎えることになってしまいます。この辺は、日本の神話 

イザナギが黄泉の国に旅立った妻 イザナミを連れ戻そうとするくだりに

よく似ていますね。子供の頃、好んで何度も繰り返し読みました。

その後、女性との愛を絶ったオルフェウスは密教の一種 オルフェウス

教の開祖となり、太陽神ヘーリオスを最大の神として崇めた。このこと

が、豊穣の神 ディオニュソスの怒りを買ってしまいます。ディオニュソス

は粗野で凶暴な自分の女性信者 マイナスたちにオルフェウスを襲わせ

彼を八つ裂きにして殺してしまいます。そしてその首をヘブロス川に

投げ込むのですが、オルフェウスの首は歌を歌いながら川を下り海に

出て、トルコ沿岸のレスボス島に流れ着きます。オルフェウスの

首を乗せた竪琴を抱える女性像を、フランスの画家 ギュスターヴ・モロー

(Gustave Moreau)が描いています。

首とは別に川を漂流していた竪琴は主神 ゼウスに拾われ、琴座(夏の

星座のひとつ)にしたと云われているのです。


竪琴(ハープ)の音色には、不思議な魅力があります。

私の演奏はオルフェウスやアポロンの奏でた音楽にはおよびもつかない

ものかもしれませんが、ハープの音色には心を揺さぶる何かがあります。

演奏会にハープの音を聴きにいらしてくださいね
PR
<< 元町セント・パトリックス・デー・パレード 2008/02/23 10:28 * HOME * 牧神の迷宮の子守唄 2008-02-22 22:15:40 >>

管理者にだけ表示を許可する
この記事のトラックバックURL

BACK * HOME * NEXT
BrownBetty 
忍者ブログ [PR]